本部×店長座談会CROSSTALK

みんなでつくっていく、薬王堂

薬王堂で働く社員はどんな絆をもち、どんな風に高めあい、悩みを相談し合っているんだろう?
東北というエリアで人々の暮らしを支える薬王堂の社員の毎日や上司や部下との関わりを、座談会を通して感じ取ってください。

  • 2019年入社佐藤さん

    入社後は福島県の伊達霊山店に勤務し、入社4年目に会津美里店オープンとともに店長に昇格。2023年12月より商品部バイヤーアシスタントへ。

  • 2014年入社佐々木さん

    入社後は岩手県の遠野店に勤務し、入社4年目から宮城県気仙沼市の店舗で店長を担当。2023年12月より商品部バイヤーアシスタントへ。

  • 2013年入社丹野さん

    入社後は岩手県の水沢桜屋敷店、青森県の新店ではオープニングスタッフとして勤務。入社4年目に店長に昇格し、2021年に福島県の沿岸エリアのスーパーバイザーに就任。現在は担当エリアが広がり、宮城県県南と福島県の沿岸エリアを担当。

  • 2002年入社澤口さん

    青森県、岩手県の店舗に勤務し、入社4年目で店長に就任。その後はスーパーバイザーを経て、マーチャンダイジング課、プレゼンテーション課の立ち上げに参画。2022年より営業企画課のマネージャーに就任。

※所属は2024年3月現在

一人ひとりそれぞれ違う、店長時代。

佐々木
今回の対談では、本部からは営業企画の澤口さん、スーパーバイザーの丹野さん、店舗からは店長の佐々木と佐藤さんに集まってもらいました。店舗でのキャリアからスタートすることの多い薬王堂で、皆さんがどんな経験を積んできたか、いろいろと伺ってみたいと思います。
佐藤
私は入社4年目に店長に昇格し、現在担当している福島県の会津美里店のオープンと同時に配属になりました。
丹野
新店のオープンってすごく大変ですよね。実は私にも同じ経験があります。そのときに私の上司としてスーパーバイザーを担当されていた方が今日、この座談会に参加されていて…。
澤口
はい。私です。私も丹野さんのことは、とても印象に残っています。当時、丹野さんは、会社の施策をいかに店舗に浸透させるかを必死で考えていて。新店舗では全員がオープンスタッフのため業務を1から教えていかないといけない。その状況下で、施策も実現させてくれて、すごく頑張ってくれました。
丹野
澤口さんには月1のエリア会議や巡回で店舗に来るときによく、「この本勉強になるよ」とすすめてくれたり、少しでもいつもと雰囲気が違うと「大丈夫?」と声をかけてくれたりと、すごく頼りになるスーパーバイザーでした。
佐々木
私も入社4年目に店長に昇格してから6年間宮城県気仙沼市の店舗を担当しています。沿岸なので、漁師さんが多く来店します。「大漁祝いに贈りたいから、この商品包んで!」とか「漁に出るけど、どんな薬を持っていけばいい?」と相談されることも。気仙沼ならではのお客様とのやり取りかなと思います。
澤口
実は私も店長時代、岩手県の沿岸部の釜石鈴子店を担当していました。ちょうど担当していた時期に東日本大震災があって。当時、本部と連絡が繋がらないし、釜石鈴子店は津波の想定区域で自分たちも避難しないといけない状態で…。周りのスーパーなどは閉まっていましたが、近隣店の店長や従業員達と話し合い、内陸側にある釜石店で青空販売を始めました。自治体と協力しながら近隣の薬王堂の店舗や釜石市役所へ物資の確保に奔走しましたね。なかには単三電池4本で2,000円に値上げするお店もありましたが、私たちはなるべく定価で販売したり、小さいお子さんがいるご家庭だとオムツに困っていたので重点的に集めたり。そんな私たちの姿勢を、地域の人達は評価をしてくださりました。
佐々木
私は震災後の入社ですが、薬王堂に対する気仙沼のお客様からの信頼の厚さって、澤口さん達の青空販売が育んだ強い繋がりがあったからなんだな、と感じました。
澤口
あのときはたくさんの人から「ありがとう」と言っていただいたし、ドラッグストアってインフラなんだと強く実感した経験でもありますね。
佐藤
本部と連絡が繋がらなくても、自分達で地域の人々のために「何かできないか」と行動される姿が、すごく薬王堂らしいなと感じました。

本部と店舗の垣根を越えて、
同じ熱量でアップデートしていく。

佐々木
店舗で働く私たちにとって、本部で一番身近なのはスーパーバイザーですよね。
佐藤
そうですね。私の上司として担当しているスーパーバイザーは、年齢も近くて話しやすい方で。同じ店舗の社員やパートさんになかなか相談できないことを聞いてもらっています。
丹野
私は今、宮城県南と福島県の沿岸エリアの18店舗を担当しています。スーパーバイザーの仕事は、各店舗を巡回してお店や従業員のサポートを行うこと。そこで店長や他の従業員の悩みや相談を聞くこともあります。あと、営業企画課から発信される営業施策が、店頭で実現できているかの確認も大事な業務ですね。
澤口
スーパーバイザーの皆さんは、店舗と本部を繋ぐ架け橋的存在ですよね。私が所属している営業企画課では、アプリ会員勧誘施策や新しい作業指示を発信するときに、店舗スタッフに実行する目的や意図を伝えることを重要視しています。「なんでやるんだっけ?」がわからないと、どうしても腹落ちしないので。
佐藤
私も最初の頃は、パートさんや社員に施策を説明するのに苦労しました。会社を良くする取り組みだからこそ、まず店長の自分がしっかり理解をして「なんで必要か」を言葉にするようにしたら伝わるようになりました。あと、仕事の話だけじゃなくて、日頃のコミュニケーションも大事だなと思います。相手のことがわかれば、おのずと話を聞いてくれるんですよね。
佐々木
私も経験があるのですごくわかります。あと、店舗にいると効率的に作業するためのシステム面や仕組みのアップデートを、ここ数年すごいスピードで取り組んでいるなと感じます。
澤口
そうですね。私が入社した2002年の頃はまだ30店舗しかなかったんですが、今は380店舗以上。10倍以上も店舗が増えて、会社が大きくなるなかで感じたのは、薬王堂は「作業を効率化しながら売上を上げる仕組みづくり」をとても大事にしていること。経営層が「業務はシンプルに。必要なことだけを突き詰めていこう」とよく話していることが大きいと思います。
丹野
そういった経営層の想いや意図を店長や従業員の皆さんに伝えることもスーパーバイザーの大事な役割だと思います。
佐藤
スーパーバイザーを通じて施策の背景を具体的に知ることで、私たち店舗側も「やるぞ!」という意識になりますよね。
澤口
店舗も本部も同じ目線でゴールを目指していくために、取り組めているなと感じますね。

成長をよろこび合える会社。

佐々木
皆さん、仕事をしていてやりがいを感じるときってどんなときですか?
丹野
私は店長のみんなが成長している姿を見ることが楽しいです。なかでも劇的に変わった店長がいます。私が担当するようになって最初の頃は店頭もバックルームも散らかっていて、態度もやさぐれている困った店長だったんですね。一度、「この状態どうするの?」とぶつかってみたら、店長もそれまで抱えていたモヤモヤをぶつけてきて。お互いに腹を割って話してスイッチが入ったのか、それからお店の中もきれいになって、売上も伸びたんですよね。それがすごく嬉しかったです。
澤口
すごく、わかる!自分もスーパーバイザーだった頃、親心が芽生えてきて、店長のみんながすごくかわいく見えるんですよね。店長とパートさんが仲良くなったとか、小さな変化でも自分のことのように嬉しくなるというか。逆に、悩んでいるところを見ると「大丈夫か!?」と心配になるし…。丹野さんは今、何店舗を担当しているの?
丹野
18店舗ですね。
澤口
18店舗だと、200人くらいの従業員がいるんですよね。200人の従業員に前向きに仕事に取り組んでもらいたいから自分のことはちゃんと律しつつ、皆の成長にパワーをもらっていましたね。
丹野
はい、まさに今の私ですね。店長の2人も従業員の成長が嬉しいってなりますよね?
佐藤
なりますね。毎月、社員一人ひとりが目標を決めて、それが達成できたかフィードバックをする機会があります。「この月は達成できたな」とか「ここはまだ伸びしろがあるな」とか、このときに成長を一番感じられるので、毎月のフィードバックは大切な機会でしたね。「この人はこういうことを考えているんだ」とか「これに挑戦したいんだ」と知ると、一緒に実現できるように応援したくなります。
佐々木
私も店舗のみんなの成長は嬉しいですけど、これまで先輩やスーパーバイザーにサポートしていただいたので、今度は自分が後輩やパートさん達に返していきたい気持ちが強いですね。

薬王堂で活躍する人とは?

佐々木
最後になりますが、皆さんはこれからどんな人に薬王堂で活躍してほしいと思いますか?
澤口
私は「自分事」に捉えられる人が活躍できると思います。受け手に回るんじゃなくて能動的に動いてみて、そこで得た経験や知識を周りに発信できると、仕事が楽しくなると思います。
佐藤
私は、素直さと向上心がある人ですね。教わったことやアドバイスを素直に受け止めることが大切だと思います。言われたことをやるだけじゃなくて、アドバイスを吸収して自分の知見や成長に繋げられる人が伸びていると感じます。
丹野
薬王堂は、新しい取組みが活発に行われているので「ドラッグストアはこうあるべき」って固定概念を持って入ってきてしまうと、ついていけないと感じるかもしれません。柔軟な視点を持つと、すごくユニークな会社だなと感じるはずですよ。
佐々木
やっぱり、前向きにいろんなことから吸収しようとする人は成長が早いと感じます。でも、私自身、入社した頃はあまり積極的になれなくて。しかし、店長やスーパーバイザー達のエネルギッシュな姿を見て、周りとのコミュニケーションや気づいたことを発信するようになれたんです。自分次第だけど、入社をしてから身に付けられることもたくさんあります。
澤口
そうですね。店舗も本部も、部署を超えて声をかけやすい風土なので一緒に働くなかで成長しあえたらいいですよね。